家計簿をつけよう!と思い立った時、一度は見聞きしたことがある”袋分け家計簿”。
私も見聞きしたことは有りましたが、試す機会が無かったんですけど、MoneyForward MEとzaimの比較をしているときに同時並行で袋分け家計簿も試していました。
家計簿アプリの便利さを感じながら袋分け家計簿をしていたんですが、苦労の連続でして…。
結果として、私には合わなくて一カ月でめんどくさくなって辞めました。
そんな経験から
- 袋分け家計簿とはなんぞや、その方法は?
- どんなメリットがあって、誰に合いそうなのか?
- 私が一カ月でやめてしまった理由
- 本当にズボラな人やめんどくさい人にあっているのか?
- 貯金が出来るのか?
などについて本記事でまとめましたので、ぜひご覧ください。
やって得た結論は”私には必要無い”
実際に一カ月ほどやってみて得た結論として、
私には必要ない
この一言に尽きました。
- 用途の違う袋からお金を使うたびに金額を調整しないといけない
- 費用が違うものを購入するたびに切り替えるのがしんどい
- 家計を最適化しようとしたときに情報が足りなくてアウト
- メリットがさほど私自身にとってもメリットじゃなかった
これらの理由から袋分け家計簿をやるぐらいなら家計簿アプリを最初から使ったほうがマシってレベルです。
そもそも袋分け家計簿ってなに?
茶封筒などに支出毎の予算を入れ、それで1カ月生活し予算のやりくりをする方法

私の毎月の食費の予算は23,000円です。
月の初めに食費と書いた封筒に23,000円を入れて管理し、食費該当する買い物の時にはその袋から支払う。
具体的な方法
袋分け家計簿は人によって違いがありますが、大筋は同じようなやり方です。
ざっくり書くと以下のような4ステップでやりくりします。
固定費などの分は引き落ししません。
他にも、貯金したい金額があるならその分も引き落ししません。
あくまで袋分けする変動費の総額だけ引き落とします。
最初は少なめに予算を組むよりも少し多めに組むのが良いと思います。
後から足すと、失敗と思ってしまい続かない可能性もあります。
給与-固定費+それぞれの費用で余った分が貯金となります。
袋分け家計簿のメリット
実際に、私が袋分けをしていてメリットなのかな?と感じたのは、以下の4つです。
- 直感的に分かる
- 残金がすぐに分かる
- 使いすぎを防ぎ予算を守ろうとする
- レシートや領収書が必要ない
直感的に分かる
予算配分を実際のお金で袋に分けて行うことで、直感的に理解できるという点です。
これが、最大にして最高のメリットでしょう。
以降のメリットも全てこの『直感的に分かる』というメリットに引っ張られる形です。
残金がすぐに分かる
お金を費用毎の袋に分けて、実際そこから消費をしていくため残高がすぐ分かります。
家計簿アプリは、アプリ上で予算を付けた数字なので実際にお金が減ったという認識が薄くなる傾向があります。
結果、予算がオーバーしてしまったり、気持ちが緩んだりすることは往々にしてあります。
更に極論を言ってしまえば、金額を入力しなければいつまで経っても残金がいくらかなんて分かりません。
購入するたびに入力をしないと残金が分からない家計簿アプリと否が応でも理解できてしまう袋分け。
この辺りは直感的に分かるこそのメリットかなと。
使いすぎを防ぎ、予算を守ろうとする
残金がすぐ目減りしていくため、使い過ぎるとガンガン予算が減っていきます。
すると、人は予算を守ろうとして、使いすぎをしなくなりますので、結果的に予算内に収まるようになります。
レシートや領収書が必要ない
要は、袋の中=予算ですので一々レシートや領収書をもらう必要がありません。
一カ月を通して、袋の中身が残れば良し、袋の中身が残っていないならちょうどいい、袋の中身+αなら予算オーバーと分かりやすいですから。
袋分けの恩恵がありそうな人
ここまでのメリットを踏まえたうえで、袋分け家計簿の恩恵がありそうな人を絞り込みました。
- 買い物に行くと不要な買い物をしちゃう人
- 家計簿を簡単に試してみたい人
- 現金主義の人
先に言っておきますが、袋分け家計簿は万人にオススメできるとは個人的に言えません。
かなり人を選ぶと思ってもらっていいです。
不要な買い物をしちゃう人
そもそもの話ですが、『目の前に安い商品があったら買っちゃう』や『買う際に予算を意識しない』から不要な買い物をしてしまうことが主な原因と考えます。
であれば、これらを排除する方法として袋分けのメリットを十分受けることが出来ます。
家計簿を試してみたい人
家計簿をやってみたいけど、つけたりするのが長続きしなさそうとか不安な人は良いと思います。
確かに下記で書くように面倒な点もありますが、一々家計簿をつける必要もない。
まず、家計簿とはどんなものか?とかを体験するには良い案だと考えますね。
現金主義の人
クレカ払いやタッチ決済などを利用していると、袋分け家計簿での処理が難しくなります。
あくまで袋分け家計簿は現金での支払いをすることで得られるメリットです。
クレカ払いやタッチ決済をしてしまうと、デジタル上での数字を扱うことに等しいため家計簿アプリで管理するのとなんら変わらなくなります。
ただし、なんでもNGと言うわけでも無くて固定費であればクレカ払いなどでも平気です。
袋分け家計簿の対象を変動費だけに限れば十分です。
私がやめた理由
ここまでの話で、
- 袋分けとはなんなのか
- メリットはなにか
- 袋分けをしても良さそうな人
について説明をしてきましたが、続いて、実際やってみて、私がめんどくさっ!!ってなりやめた理由4点について書いていきます。
いくら恩恵を受けられそうでもこれを読んで「アカン!」って思ったら避けたほうが良いかも。
- 用途の違う袋からお金を使うたびに金額を調整しないといけない
- 費用が違うものを購入するたびに切り替えるのがしんどい
- 家計を最適化しようとしたときに情報が足りなくてアウト
- メリットがさほど私自身にとってもメリットじゃなかった
金額の調整をしないとイケない
下の図と共に解説します。

- 食費の封筒から”食材”を買う
- 食費の封筒から”生活用品”を買う
問題になのは×のほうで、本来食材を買う際に使う封筒から生活用品を買っています。
この場合、金額を調整して生活用品封筒から食費封筒で使ってしまった生活用品代金を移すことが必要です。
…もう、この移し替え作業が圧倒的にめんどくさい。
人によっては、この移し替えを大雑把でもOKとか言ってたりします。
が、個人的にはNGです。
そんなことしたら「本来の予算より増えたり減ったりしているわけで、結果的に予算守れてないし意味がない」から。
お金の入れ替えが発生する

袋分け家計簿を始めて一番最初に思ったことです。
基本的に、平日に買い物をほとんどしませんが、代わりに土日にまとめて買い物をします。
すると、その1日の間で費用項目が違う買い物なんていくらでもします。
違う費用項目の買い物を売るたびに一々、財布の中身を入れ替えしないといけないのが非常にストレス!!
家計の最適化が出来ない

直感的であるがゆえに脳筋プレイでお金が貯まる仕組みの袋分け家計簿。
しかし、逆を言うと「最適化が図れない」と言えます。
袋分け家計簿であれ、家計簿をつけることそれ相応の目的(貯金、資産形成や欲しいものetc…)があります。
ならば、『先月よりも今月、今月よりも来月と貯金できる金額が増えていくのがベスト』でしょう。
そのためにも、
- (Plan)各費用項目に対して予算を立てて
- (Do)買い物を行い、
- (Check)何にいくら出費したのか、原因などを把握し、対策を立て
- (Action)実践する
このPDCAサイクルが重要になりますが、袋分けではCheckの部分が出来ないため最適化が図れない可能性が大です。
更に言うと、袋分けでそこまでやろうとするなら家計簿アプリを使ったほうが早いです。
メリットがメリットじゃなかった
袋分け家計簿の最大の特徴は、袋と言う形で一つ一つを目に見える予算としています。
そのため、非常に直感的であると言えますが、このメリットが私には決してメリットでは無かったのです。
例えば、
- 残金がすぐに分かる
-
平日の買い物はほぼしない。+休日は主に食費ばっかりなので、予算の把握が簡単です。
あと、残金が分かると自分の場合は「余ってる!んじゃ使うか」って危うく浪費しかけました。
- 使いすぎ予防&予算順守
-
使いすぎも何も平日にほぼ買い物しないようにしている。
常に、予算が余りまくり状況なので順守しようがしまいが変わらない。
- レシートや領収書が不要
-
何にいくら使ったのか?などの把握に必要なので結局貰うんでメリットじゃねぇわ。
既に家計簿アプリで管理している私としては、直感的であるという最大の特徴とそれに引っ張られたメリットはさほど意味をなしていなかったことになります。
まとめと感想
ここまでのことをまとめちゃいます。
- 袋分け家計簿は直感的なところに大きなメリットがある
- 家計簿を中々続けられない人や余計な買い物をしちゃう人には効果有り
- 家計簿アプリ使っている人がわざわざ切り替えるメリットは薄い
- 複数の袋を使う都合上、一人暮らしは圧倒的に不向きである
こんなところでしょうか。
ズボラor面倒くさがり向けじゃない
先に言っておきますが、袋分け家計簿を率先して選ぶ理由は皆無です!!
各費用項目ごとに袋に分けなければなりませんので、管理の点で見ても決して楽とは言えません。
面倒くさがりが一々、それぞれの費用毎の支払いで袋から出して払うとか面倒な事しません。
どうしてもっていうなら袋分けするのを2つに絞るとか別の知恵が必要になります。
貯金は可能、より貯めるなら一考
家計簿と言うだけあって、確かに貯金はできます。
そこは保証します。
が、より支出を最適化したいとなった場合は、どうしたって支出の履歴や内容を追う必要があります。
その場合、袋分け家計簿では役不足のため、家計簿アプリなどを使うことを視野に入れましょう。
絶望的なまでに合わなかった
やってみての感想が、『よくこんな家計簿のつけ方を勧められるな!!』でしたよ。
ほんと、私には合っていませんでした。
それは、もう絶望的なまでに。
個人的にこれをやるぐらいなら一度家計簿アプリを触れたほうが良いっす、圧倒的に簡単だから!!
レシート貰って、読み取りして終わりだもん。
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