年末年始の帰省でiPad Proの画面が逝かれてしまったので、自宅での動画閲覧が不便なことこの上なし。
そこで、冬の作業対策としてもノートPCの購入を考えていたんだけど、その際、有力な選択肢として考えていたのがSurface Proシリーズ!
なんですが、これ本当に買いの製品なのかな?と疑問に思ったので、整理してみることに…。
整理して気づいた、
- 魅力的な点と気になる点
- 各種組み合わせとの価格比較
- 製品として買いなのか?
この点についてまとめました。
Surfaceとは?
そもそもSurfaceを知らないって人も良そうなので、軽く紹介しておくと、SurfaceはMicrosotfが発売しているPCのシリーズ名で、いくつかの種類があります。
名称 | デバイスカテゴリ |
---|---|
Surface Pro | タブレットPC |
Surface Go | 廉価版タブレットPC |
Surface Laptop | ノートPC |
Surface Laptop Go | 廉価版ノートPC |
Surface Laptop Stuido | 高性能ノートPC |
Surface Duo | 2画面スマホ |
Surface Studio + | オールインワンPC |
ざっくりこんな感じです。
この中で、Surface ProはSurfaceシリーズの中でわりと有名かなと思います。店頭でもよく見ますしね。
現行の最新モデルはSurface Pro 9になります。
最新モデル”Surface Pro9″のスペック
続いて、現時点の最新モデルSurface Pro9のスペックですが、こちらは仕様を選べる製品のため幅があるので、PCスペックを語るうえで主要部分のスペックのみについて語ることにしますね。
主要項目 | スペック情報 |
---|---|
CPU | 第 12 世代 Intel® Core™ i5-1235U プロセッサ 第 12 世代 Intel® Core™ i7-1255U プロセッサ 256 GB 以上の記憶領域を備えたオプションを Intel® Evo™プラットフォームに搭載 |
グラフィックス | Intel® Iris® Xe グラフィックス |
メモリ | 8 GB、16 GB、32 GB (LPDDR5 RAM) |
ストレージ | リムーバブル ドライブ (SSD) オプション: 128 GB、256 GB、512 GB、1 TB |
ディスプレイ | |
└スクリーン | 13 インチ PixelSense™ Flow ディスプレ |
└解像度 | 2880 X 1920 (267 PPI) |
└縦横比 | 3:2 |
└リフレッシュレート | 最大 120Hz のリフレッシュレート (動的リフレッシュ レート対応) |
└そのほか | Dolby Vision IQ™ 17 対応 Gorilla® Glass 5 |
オーディオ | Dolby® Atmos®8 搭載 2W ステレオ スピーカー |
ビデオ/カメラ | フロント カメラ (1080p フル HD ビデオ) 10.0 MP オートフォーカス機能付きリア カメラ (1080p HD および 4k ビデオ) |
外部端子 | USB 4.0/Thunderbolt™ 4 搭載 USB-C® x 2 Surface Connect ポート x 1 Surface タイプカバーポート x 1 |
ネットワークと接続 | Wi-Fi 6E: 802.11Ax 対応 Bluetooth® 5.1 ワイヤレス テクノロジー |
公式サイトより抜粋していますので、気になる方はそちらを見ていただく方が良いですね。
この中で特に、「これは…!?」って思った部分について抜粋していきます。
CPUはintel製の第12世代
Surface Pro9に搭載されているCPUは一世代前の第12世代を積んでいますが、性能的に見劣りするものではありません。
そもそも最新のCPUが良いか?と聞かれれば、「やる内容によるでしょ」って話になりますし、ここんところのCPUの性能は正直、性能が上がりすぎてて昔と比べてCPUでどうのこうのってことはほぼ無いように感じます。
また、グラフィックスについても内蔵のグラボがあるため、簡単なゲームはそのままプレイできるのも良い点ですね。
高い解像度とゴリラグラス
ついで目を引いたのが、2880 X 1920と高い解像度を持つ点とゴリラグラスであること。
2880 X 1920はあまり見ない数値ですが、近い解像度でいうと、WQHDに近い解像度でFHDよりも高い数値になります。そのため、綺麗な映像なんかを楽しむことができますね。
で、Surface Proは買ってそのままだと画面がむき出しなので、画面割れが気になるところ。
その画面に採用されているのが、落下などの衝撃やひっかき傷などに強いガラス素材のゴリラグラスです。スマホのデバイスや保護フィルムにも採用されていることも多いので、名前は聞いたことがあるなんて人もいるでしょう。
高い解像度と傷や落下に強い画面には、使う側も安心できます。
外部端子がUSB-Cのみ
個人的に、「あーそうきちゃうか」という感じになったのが、外部端子のUSB-Cのみにした点ですね。もちろん、USB-Cに問題があるかっていうわけじゃない。
けど、自宅になるデバイスの接続端子やモニタにはUSB-Cが搭載されていることは少ないので、USB-Cのみだと変換アダプタやなにやらで思いもよらむ出費が嵩むことになるので、別の意味で気になっちゃいました。
Wifi6とBluetooth5.1
最新のWifi規格Wifi6に対応しているのと、Bluetooth5.1があるのは有難い。
Wifi6に対応していれば、動画を再生する際も止まったりする可能性が低くなるし、Bluetoothも最新のプロファイルのほうがワイヤレスイヤホンで再生したときのズレも少なくて済む。
最新じゃなくても困らないけど、あれば助かる仕様という点で個人的には嬉しかった。
Intel® Evo™である
家電量販店なんかでPCを見ていると、Intel Evoと書かれたシールが貼られている筐体を見たことは無いだろうか?
簡単に書くと、
Intelも認める高性能ノートPC
ってことなんです。
Intel側が規定した条件(要件)を満たしたPCに対してのみ発行されるものなので、その実力・性能にintelがお墨付きをつけたといえるノートPCになるわけ。
最小容量の128GBはintel Evoじゃないけど、金額相応の高性能なWindows機というのは惹かれる。
魅力的な点
Surface Pro9は色んな魅力が詰まっているWindows機だと思っていますが、そこについて語っていきますね。
- デバイスを複数持たず1台で済む手軽さ
- Windowsを搭載している
- 軽量なPCで持ち運びが簡単
- 英語配列キーボードがある
デバイスを複数持たず1台で済む手軽さ
Surface Pro9を含めたSurface ProやGoはノートPCでありながらタブレットとしての機能も有しています。
例えば、タブレットとノートPCの両デバイス持ちの場合、
- 作業のため、ノートPCを立ち上げる
- 動画視聴のため、タブレットを使う
- 作業のため、ノートPCを立ち上げる
など、ことある毎にデバイスの持ち替えなければならず、場合によっては、スリープモードから起動することも含めると面倒くさい。
外出や帰省の際に、タブレットとノートPCを持っていくのは荷物が増えるので嫌ですし、自宅だったとしても手間です。
その点、Surface Pro9ならこれ1台持っていけば事足りる、手軽さが最大の魅力ですね。
Windowsを搭載している
私としては、youtubeや調べものをしたり、ブログなどの作業をするときも、楽かどうかというより作業がしやすい環境かどうかで判断していることが多く、その点で考えると本格的な作業をするならWindowsでしています。
もちろん、この辺りの判断は人によって違うのでしょうけど、やっぱタブレットなどでは作業し辛く感じてしまいます。
作業しづらいというのは、=やらなくなるという習慣化を阻害する可能性もあるので、極力排除したいと思うのですが、その観点で考えると、Windows機でありながらタブレットPCという選択肢のSurface Pro9は良い。
軽量なPCで持ち運びが簡単
Surface Pro9を自宅で使う場合でも、タブレットとして使用することを踏まえると軽量な方が良いに決まってます。
本体の重さは879gと1kgを割っています。専用キーボードをつけても1.2kgほどじゃないかと。
前述したように、ノートPCとタブレットを持っていったら軽く2~3kgの範囲な気がするので、それを考えると軽量である点も魅力的に見えます。
英語配列キーボードがある
はい、私にとって非常に魅力的に映る点といえば、英語配列のキーボードがあるということ!!
実はですね、ノートPCの英語配列キーボードって少ない。というのも、安いノートPCだと全て日本語キーボードになっていて、英語配列への切り替えが出来ない。
別に大したことないじゃん?
甘い!甘い!甘ちゃんだ!!
私もノートPCは日本語配列を甘んじて受けようかと思ってた時期もありましたが、実際に家電量販店なんかで日本語配列で入力したところ、入力ミスしまくりました。
具体的にいうと、Enterキーの打ちミスが圧倒的に多かった。
その点、Surface Pro9は取り付け可能なキーボードの中に英語配列があり、金額も日本語配列と同額なのは嬉しい。
(正直、買って使い続けたら慣れると思うけど…
気になる点
魅力的な点があるのであれば、対として考えられる気になる点についても書いていこう。
- 価格が高い
価格が高い
ハッキリ言いますが、¥146,080は高いです。しかも、これ本体のみの価格でここから専用キーボードとスリムペンを買った場合の価格はもう少し上がります。
ちなみに、上記のSSD容量を256GBから128GBに下げても、価格的に180,070円となるので、どっちにしろ高い。
ですが、Surface Pro9はタブレットPCですので、ノートPCとタブレットの二つ分の役割を1台でこなしていると考えれば、安いのではないかと思いちょっと調べてみました。
ノートPC+iPadの組み合わせ
ノートPCを買うなら、価格.com限定のノートPCを買うのがお得です。動画編集などの重い作業をしないならなおさら。
で、その中でも比較的安いThinkBookとInspironで考えました。
ちなみに、上記2モデルは日本語配列のみでの販売になるため、別途英語配列キーボードを追加購入する必要があります。
製品名 | 価格 |
---|---|
Inspiron 14 Ryzen 5 5625U | ¥65,280 |
ThinkBook 14 Gen4 Ryzen 5 5625U | ¥64,900 |
iPad(タッチペン込み) | ¥83,680 |
合計 | ¥148,580~148,960 |
日本語配列ではあるものの、価格が14万円まで落ちてSurface Proよりも安くなりました。
ただし、英語配列のキーボード、例えば、東プレのRealForceやPFUのHHKBなんかを買うと、18~19万円ぐらいになるから、Surfaceと変わらなくなっちゃいますね。
iPad or iPad Pro単体の組み合わせ
続いて考えてみたのは、iPadにつけられる純正キーボードもあるし、タッチペンもあるんでそちらの構成で考えてみました。
製品名 | 価格 |
---|---|
iPad(256GB/wifi)+Apple Pencil+Magic Keyboard Folio | ¥146,480 |
iPad Pro(11inch/256GB/wifi)+Apple Pencil+Magic Keyboard | ¥205,480 |
たっけぇな、おい!!
上記の価格は現行最新機で計算した場合になりますが、価格とのバランスを考えるなら、iPadは第9世代に落としても良い。
その場合、Amazonだと64GB iPadだと49,800円まで値が下がるので、こちらを考慮するのもアリ。
オススメ?の組み合わせ
上記の組み合わせも悪くはありませんが、個人的にノートPCとタブレットの組み合わせというならもっと安い組み合わせがあると思っています。
それが、ノートPC + Fire HD 10の組み合わせですかね。
特にこだわりが無く、安くタブレットとノートPCを揃えたいというなら有力な選択肢の一つとして挙げられます。
具体例として、ThinkBook + Fire HD 10なら84,880円で揃います。
Surface Pro9は買いなのか?
どの製品も言えますが、使い方があっているかどうかで買いなのか判断が分かれます。
が、個人的にSurface Pro9は…
買わなくても良い
というのも、やっぱり価格が引っ掛かるんですよね。
安いノートPCが6万円台でありますから、それと比べるのもおかしい話ですが、ベンチマークスコアでいえば前述したThinkBookでもSurface Pro9でもさほど変わりがありません。
ThinkBook 14 Gen4 Ryzen 5 | Surface Pro 9 Core i5 |
---|---|
15037 | 13675 |
シングルなのかマルチかの違いや構成にも影響を受けるので、あくまでCPUスコアだけで見れば変わらず、値段は倍以上。
で、その価格差分をタブレットとしての利用価値やリフレッシュレートなどの性能で評価した場合に、納得できるか?って問われたら一般的には難しいでしょう。
それならば、デバイスが増えるけれどもノートPC+タブレットの組み合わせが最善と考えます。
最後に…
Surface Pro9は魅力も多く詰まっている良い製品ではあるが、現状様々な選択肢があるノートPCとタブレットの組み合わせに勝るかと言われると難しい製品になってしまっている。
この点がいずれ解決されてSurface Proを持ち歩く姿が日本中で見られるようになると嬉しい。
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