コロナ渦でおうち時間が増えて、読書を始めた方も多いのではないでしょうか?
紙媒体の書籍なんかだと、嵩張ったり重たかったりスペースを取ったりと読み終わってしまうと邪魔になりがちですが、そんな悩みを解決してくれるのが電子書籍。
そして、電子書籍専用の端末を電子書籍リーダーと呼び、その中でとびぬけて有名なのがAmazonが出しているKindle。
この記事では、電子書籍リーダーの雄と呼べるKindle Paperwhiteについてレビューしていきます。
今北産業
- 読書に集中できる環境と大量の書籍を持ち歩けるなどの使い勝手の良さ
- セールで割引対象になりやすく、知名度も高いため敷居も格段に低い
- 誤操作しにくい点はあるものの、電子書籍としては十分である
What’s Kindle Paperwhite
Kindleは2007年11月19日第一世代機を発売した、Amazonが製造・販売する電子書籍リーダーです。
基本的には、Amazonが運営しているKindleストアで閲覧可能な書籍を読むものであって、変則的な使い方をすることで自宅にある蔵書を電子書籍として持ち歩くこともできます。
また、画面には紙の長所を保った電子ペーパーが使われている他にも、防水の度合いを示す指標では、最高のIPX8等級であり場所を問わず使えます。
電子書籍には、楽天が発売している楽天Koboもあるが一般的には電子書籍といえばKindle Paperwhiteを指すことが多い。
製品情報まとめ
技術的な仕様はちょっと書くには多すぎるので省略しますが、幾つかポイントとなるところだけ説明します。
防水機能
“What’s Kindle Paperwhite”の紹介にも書きましたが、防水等級は最高のIPX8等級となります。
深さ2mの真水に60分間沈めても有害な影響がないことが確認されているそうなので概ね通常使用には問題無し!!
私もお風呂で使ってみて、何度かお湯につけてみましたが稼働には影響がありませんでした。
が、お湯での効果測定はしていないようなので、影響を受けるかもしれない程度は念頭に入れておいたほうがいいでしょう。
対応フォーマット
基本的にこれを買う人はKindle Unlimitedなどを利用する人だと思います。
が、上で申し上げた通り自炊(電子書籍化)して、Kindleで読むとなるとこの対応フォーマットにも注意が必要になります。
肝心の対応フォーマットですが、
TXTやPDF、Mobi、HTMLやJPEGやPNGなどの代表的なフォーマットに対応しているので概ね問題無しです。
解像度
画質の細やかさを数値として示したものですが、基本的にこの数値が大きければ大きいほどきれいに見えます。
下の図をご覧ください。

3つの文字はそれぞれAを示していますが、左側ではAなのか判別し辛いですが、右側ではAとすぐわかります。
このように、解像度が高いほうがより文字や絵がきめ細やかく描写されるため画像をクリアに見ることが出来ます。
画質の影響を受けやすいのが漫画などです。
慣れた人だと、違いが結構分かっちゃうレベルで、画像が粗くなったりします。
製品写真
封筒と比較 背面 USB差込口と電源ボタン
公式サイズは「167 mm x 116 mm x 8.18 mm」となっていて、サイズ的にはA4封筒と同じ幅ぐらいで思ってればいいです。
A4封筒がパッと思いつかないなら、PS4用ソフトのパッケージと同じぐらいの縦横サイズだ!!
裏面に”Amazon”のロゴが表示されていて、画面の下部には充電用のUSB差込口と電源が備わっている。
ボタンに関しては少し緩いようなので、何回も押したりしているとボタンがバカになりそう。
KindleとPaperwhiteの違い
Kindleには3つの種類があり、それぞれ①Kindle ②Kindle Paperwhite ③Kindle Oasisとなります。
Oasisについては触れません。
理由は、最低価格が29,980円と3モデルの中でとびぬけて高いため、初めて買うには適さないから。
この2モデルで大きく違う点は、解像度と防水機能の有無です。
Kindle | Kindle Paperwhite |
---|---|
解像度:167ppi | 解像度:330ppi |
防水機能無し | 防水機能IPX8 |
購入される際は、絵主体なのか?文字主体なのか?や読む場所が水場もあり得るのか?という点から考えると良いです。
ちょい前なら、Kindleの金額に3000円だせばよかったんですが、いまは5000円の差があるため安易におススメできなくなりましたので、ご自分の使い道で判断していきましょう。
ただ、悩むようなら、Kindle Paperwhiteで問題無しっていう結論は以前から変わりません。
細かい違いについてはAmazonさんのページからご確認ください。
良かった点
- 自宅にある大量の漫画を持ち歩ける
- 大きい画面なんで書籍が読みやすくなった
- Amazonのセールで安く購入できるので敷居が低い
- 読書に集中できる
- 分からないことは大抵、調べれば解決できる
- 雑に扱っても傷がつきづらい
自宅にある漫画が持ち出せる
Kindle Paperwhiteを購入するきっかけと言うのは、別段読書などのインプットをしたい!!というより自宅になる大量の漫画本を持ち出す方法としてです。
自宅にある漫画をスキャナを通すことで電子(デジタル)化してHDDに保存してありました。
が、Comic Glassのようなリーダーアプリで持ち歩くにしても、スマホ側のHDD容量の制限があってそうそう気軽に大量の漫画を持ち出すことが出来ません。
しかし、これなら使える全容量は全て書籍だけに使えて容量の計算や管理も簡単です。
更に、koboファイルなどにしてしまえば容量も最大で50%近く削減が出来るので、今まで以上に大量の漫画を持ち歩けるようになります。
この点だけでも、購入してよかったなと思いますね。
漫画やセリフの活字が読みやすい
スマホって大型化しているとはいえ、まだKindleと同じだけの液晶画面サイズは早々ありません。
書籍を読むという点でも、画面の大きさ=文字や絵の見易さに直結しますんで、重要です。
セールで割引して買える
初めて電子書籍を購入する際に心配する事といえば、「買ったとしてその費用に見合うだけ使うのか?」という費用対効果の面が心配です。
そうなれば、安ければ安いだけ良い!!と言う人が出てくるのは当たり前です。
これがメーカー製ともなるとタイミング次第となりますが、Kindleの場合は安いタイミングが割と分かりやすくて、
- Amazon Black Friday
- Amazon Prime Day
- Amazon タイムセール祭り
この3つでは大抵Kindle製品もセールの対象となり、割引されやすいです。
そうなれば、やはり褒める点として挙がるでしょう。
読書に集中できる
スマホのアプリにも、電子書籍リーダーと言うのは複数あります。
私が使っているComic Glassもそうですが、それらのアプリで読書に集中できるか?と言われると否と答えます。
スマホで本を読んでると、様々なアプリの通知が来て集中力をそぎます。
更に、いつでも読めるという感覚があるからなのか気もそぞろになりがち。
それに対して、Kindle Paperwhiteは電子書籍リーダーを取りだすので、なんとなく「良し、読むぞ!!」って読書に対して向き合っている感があるんですよ。
そのためなのかは分かりませんが、一度読みだすと結構集中して読むことが出来ます。
読書の習慣がつく
”折角買ったんだから読むよね”って話ではありますが、普段から本を買って読まない自分にとって、Kindle Paperwhite + Kindle Unlimitedの組み合わせは最高。
今まで暇だなーと思ったときは、ついつい眠気に負けて昼寝することが多かったんですが、Kindleのお陰で「読みかけの本読み切るか」という感じで少し時間を有意義に使うことが増えました。
通勤時間も、今までは「音楽⇔ネット⇔ゲーム」の繰り返しだったんで、途中で飽きて寝るなんてこともありましたが、読書という選択肢が増えたんで、様々な事のインプットに丁度いい。
調べれば大抵わかる
電子書籍リーダーとして、トップクラスの知名度を誇るKindleです。
そのため、大部分の人間が知りたい情報の殆どは既に解決済みだったり、記事になってます。
つまり、分からないことがあっても自分で苦労する必要が無くて、調べれば解決!!
新しいガジェットと言うのは、何が起こるか分からないトラブルもあり、場合によっては自力で解決する必要があります。
その不安要素が消える点も素晴らしい。
多少、雑に扱える
私は、通勤途中にも読んだりするためバッグの外側ポケットにカバーもつけず入れています。
そのため、満員電車だと押されたりしますし、外側ポケットはKindleだけじゃなくて他にも鍵とかを入れているんで傷つく要素が沢山あります。
が、この状態で使って使い続けて5カ月ほど経過してなお、目立った外傷は無しなのは最高!!
惜しい点
- 反応が少々鈍いので、誤った操作をしやすい
- (自炊限定)Kindleに対応した電子化がめんどくさい
- (自炊限定)電子書籍の入れ替えがめんどくさい
正直、私のように自炊人間にはいくつかのめんどくささがあっただけで、電子書籍リーダーとしては欠点らしい欠点は無かったという印象。
誤操作しやすい
歳代にして唯一の欠点と言えるのがこれかな。
これに関しては、購入前からよく言われていたことだし、それも許容していました。
ですが、実際に購入して触ってみると、

思ってたよりも鈍いな!!
と驚きました。
例えば、タップしても場合に寄りますが反応するまで4~5秒かかることもあります。
具体例をまとめると、
- Kindle Storeで本を選んだりしているときの操作
- 読む本を決めてタップした際に反応が遅いもしくはしない
- タップしても反応が返ってくるまで2~3秒かかる
ただし、肝心の読書しているときの反応に関しては、そこまで遅さを感じませんのでそこは多少安心かなと。
全体的には、スマホと同じような感覚で操作すると誤操作しやすいので注意が必要といったところ。
Kindle対応の電子化がめんどい
上に書いたように私は自炊(紙媒体の書籍の電子化)をしていて、その持ち出し手段としてKindleを買いました。
そのため、Kindleに対応した電子化対応っていうのは必須作業で、なんとしてでもやらなければならない作業といえます。
が、この作業にかなり難航しました。
Googleで検索すれば、結構色んなサイトがヒットするんですけど、皆さん妙にこだわってて説明が分かりづらい。
結局、1カ月ぐらいあーだこーだ調べながらやって出来たので、この印象が拭えないです…。
電子書籍の入れ替えが面倒
Kindle Store内の書籍であれば、wifiにつなぐことで電子書籍の入れ替えが出来ますので特段不自由は有りません。
が、自炊した電子書籍となると話が変わってきます。
パソコンでの有線接続が必須となるため、非常に入れ替えがめんどくさい。
大量の電子書籍を入れるため、入れ替え自体そうそう起きるわけではありませんが、それでも一々作業するのはめんどくさい。
とはいえ、普段からPCに向かっている私なのでその作業の合間にやってしまえばどうってことはありませんが、それでも面倒・手間と感じることは少なからずありますね。
評価
全体的によくできていると感じる製品。
読書の集中出来たり軽くて携行性に優れるなど多くのメリットがある。
Kindle特有のモッサリ感であったり、使いにくいとは言い切れないが少々扱いづらいUIがあるのでそこは慣れが必要かなと言う感じ。
まとめ
- 読書に集中できる環境と大量の書籍を持ち歩けるなどの使い勝手の良さ
- セールで割引対象になりやすく、知名度も高いため敷居も格段に低い
- 誤操作しにくい点はあるものの、電子書籍としては十分である
Amazon Primeに加入していて、普段からスマホアプリのKindleから読書する習慣があり、これを機にKindle Unlimitedへの加入を検討していたり、スマホアプリで不都合を感じている人にとっては十分購入の選択肢になるのではないかと思います。
逆に、そうじゃない場合。
例えば、”何となく読書してみよう”などの軽い気持ちで購入するにはちょっとおススメしない。
上に書いたように幾ら性能が良くても、”電子書籍を読むためだけに13,980円も払うことになる”ということを忘れてはいけない。
Amazon PrimeやKindle Unlimitedに既に加入済みなら良いが、そうじゃないなら定額料金や個別の書籍代がプラスして掛かるわけで、結果的に紙媒体の書籍買うよりも高くついてなんてこともある。
実際、私自身、軽い気持ちでKindle Paperwhiteを買う気には慣れなくて、購入するまで1,2年ぐらい悩みました。
が、結果的に買ってよかったと満足できる商品だったことは間違いありません。
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