前回の記事で大きい冷蔵庫に買い替えて良かった点について書きましたが、今回は容量についてです。
大きいほうが良いといっても、大きすぎても困りますし逆に小さくては使い勝手に不便というわけですので、今回は
- 自炊派一人暮らしの冷蔵庫の容量についての結論
- その結論に至った理由
- 対するデメリット有無と理由
この3点について記事にまとめましたので、冷蔵庫選びのお役に立てれば幸いです。
前回の記事を読んでいない方は、まずは下記のリンクから読んでいただけるとすんなりと読めるかと思います。
容量290~340Lの範囲で選ぼう
容量290~340Lの範囲で選ぼう
あくまで自炊を前提とするなら、290~340Lぐらいの容量を目安に冷蔵庫を選んだほうが良いです。
その理由について後述していきますね。
理由
- 容量計算をするとそれぐらいが適正
- 1週間分買い込むとこれぐらい必要
- ドア数や機能などの選択肢が多い
- 横幅が思ってるよりも広がらない
容量計算をするとそれぐらいが適正
何事にも適した容量っていうのがありますが、それは冷蔵庫にも当てはまりまして、ちゃんとした計算式があります。
今回は、「日本電気工業会」が示した『大容量冷蔵庫の選び方』を例にします。
容量=(70L×人数)+(120~170L)+100L
この計算式に当てはめると、一人暮らしに適した容量というのは、『290~340L』ということになります。
実際、私が持っている容量はこの範囲に入る310Lですが、自炊すると生鮮食品を買う機会も多いですし、作り置きや冷凍肉などの解凍やサラダ・副菜などを入れておくにもこれぐらい必要だなという感じはしますね。
逆に、家電量販店などで一人暮らし向けに販売される200L以下の冷蔵庫は、自炊をメインに考えるとなんとも頼りない。
1週間分買い込むとこれぐらい必要
以前書いた、こちらの記事でも私が持っている冷蔵庫を紹介しましたが、一人暮らしにはなんとも似合わない310Lの冷蔵庫です。
が、実際に容量計算をすると、一人暮らしに適した容量と言えますけどね。
冷蔵室は185Lもありますが、およそ1週間分に相当する生鮮食品を買い込むとざっとこんな感じになります。
自炊すると、これが普通とまでは言いませんが、これに近いぐらいにはなるんではないでしょうか?
想像ですけど。
この量でも、冷却効率はさほど良くないのは分かりますが、もしもこの量を一人暮らし向けの小さい冷蔵庫でやったのなら、全然冷えない上に最悪、食材を腐らせる一因になったり、そもそも入りきらないなんてことも起きそうで怖い。
なので、1週間分買い込むつもりがあるなら290~340L前後は欲しい。
ドア数や機能などの選択肢が多い
見た感じ200L以下だと入れられる機能も少ないのか、ぶっちゃけメーカーの違いはあっても機能に大きな差は無い。
しかし、これが290~340Lの冷蔵庫だと各メーカーごとに投入している機能にも違いが出てきます。
例えば…
- 2ドアか、3ドアか
- 野菜室の有無
- 自動製氷や急速冷凍の機能
- メガフリーザー
などなど、個々人の事情にあった機能の取捨選択がしやすいです。
毎食作るなら野菜室が必要でしょうし、ビールやワインなどの飲み物が多いなら自動製氷は魅力的でしょうし、私のように作り置きを大量にしておきたいというならメガフリーザーといった感じですね。
この辺りも理由としては挙げておきたいところ。
横幅が思ってるよりも広がらない
290~340Lの範囲限定になりますが、実は横幅には大きな差がありません。
下記の表は、シャープ製の冷蔵庫それぞれの容量と横幅を示していますが、細かい点はメーカーごとによって違いはありますけど200L以下と、201~299L、300L以上で幅が変わっているのがわかります。
製品名 | 容量 | 横幅 |
---|---|---|
SJ-H13E | 128L | 48.0cm |
SJ-GD15H | 152L | 49.5cm |
SJ-D23H | 225L | 54.5cm |
SJ-PD28H | 280L | 56.0cm |
SJ-X355H | 350L | 60.0cm |
これを見ると、1つの段階ごとにおよそ5cmずつ横幅が広がることが分かります。
一人暮らし向けの小さい冷蔵庫から比べると格段?に横幅が広がることは間違いありませんが、その実、今回の290~340Lの範囲では5cmぐらしか変わらないにも関わらず、容量は70Lも増えてます。
300Lジャストぐらいだと、横幅が200後半と変わらないこともありますので、この辺りも理由の一つですね。
デメリット
由は分かりましたが、逆にデメリットは無いのでしょうか?
いえいえ、ありますよ。ということでそちらについても解説します。
- 価格が高い
- 天板に電子レンジが使えない
これらのデメリットは、290~340L特有のデメリットというよりも大きくすることによるデメリットです。
価格が高い
大きくなるんだから、製品の価格は当然のことながら上がります。
当たり前といえば、当たり前ですがそのことは認識しておかないといけませんよ、いざ行って値段見て日和る可能性がありますから。
例として、またまたシャープ製の冷蔵庫「SJ-D15H」「SJ-PD28H」「SJ-X355H」を挙げていきます。
製品名 | 発売日 | 初値 | 最安価格 | 年間電気代 |
---|---|---|---|---|
SJ-D15H | 2021/11 | 62,500 | 45,000 | 7,830 |
SH-PD28H | 2021/12 | 115,300 | 84,799 | 8,991 |
SJ-X355H | 2021/10 | 140,800 | 99,800 | 9,450 |
単純な話ですが、冷蔵庫の容量が2倍増えれば、価格も同じように2倍掛かるわけ。
年間の電気代だって、誤差の範疇かもしれませんが、当然ながら増えます。
総じて、製品価格や電気代を含めてランニングコストは一人暮らし向けの冷蔵庫よりも挙がってしまうので注意が必要。
天板に電子レンジが使えない
一人暮らし向けの小さい冷蔵庫の時の鉄板ワザといえば、天板に電子レンジをのっけてスペースの有効活用でしょう。
290Lを超えると高さ150cmを超えると、冷蔵庫の機能説明に記載がある【耐熱100℃のトップテーブル】が無くなり、結果として電子レンジを天板に置けなくなります。
こうなると、電子レンジを置くスペースを別途確保する必要が出てきますが、一人暮らしの標準的な部屋の間取りと専有面積では、どう配置するか悩むことは十分あり得ますね。
なお、おっさんの冷蔵庫は高さ170cmほどあるんで、乾麺や砂糖などの調味料を置いておく場所になっていますし、電子レンジは家電調理用エリアとして、炊飯器やトースターと同じ場所に設置していますね。
まとめ
容量290~340Lの範囲で選ぼう
- 容量計算すると290L~340Lぐらいが適正の範疇にある
- 1週間分を買い込むと310Lでもパンパンになる
- 各自の自炊スタイルに沿った冷蔵庫選びが可能
- メーカーにもよるが290~340Lの幅には5cm程の差しかない
- 一人暮らし向け冷蔵庫よりも価格が高い+年間電気代も掛かる
- 天板に電子レンジが置けないのでスペースの節約ができない
まず、知っておいてほしいこととしては冷蔵庫にも適した容量とそれを把握するための計算式があることに加えて、計算式に当てはめれば290~340Lは一人暮らしでは決して大きすぎることは無いということを覚えておいてほしい。
冷蔵庫が大きくなるメリットはこれだけじゃない。
各社がそれぞれ独自の機能を追加したりするため、個々人の自炊スタイルに合った冷蔵庫も選びやすくなる。
例えば、私のように作り置きと冷凍食品多用スタイルなら、冷凍室が広い冷蔵庫選ぶなど。
290~340Lの間では、横幅も5cm程度の大きくなる程度なので、そこまで横幅を気にすることなく容量を中心とした選び方ができるのも理由といったところでしょうか。
対して、デメリットは当然のことながら価格の上昇。
機能や大きさ、冷やすためのコンプレッサーなどなど価格上昇の要因を挙げればきりがありませんね。
また、一人暮らしでは、お決まりの電子レンジを冷蔵庫の上に置くということが仕様的に難しいので、置く場所を別途確保しなければなりません。
これらは、290~340L台の冷蔵庫を置くデメリットたりえます。
ですが、価格が高いのは自炊を続けていけばいずれ、支払った金額分は取り返せますし、電子レンジの置き場所も調理家電群を一つにまとめることができれば、あっちこっち移動する必要がなくなるメリットにも繋がります。
なので、やはり290~340Lの範囲で冷蔵庫を買うことをお勧めしますね、私としては。
私と同じような自炊スタイルには、シャープ製の冷蔵庫とてもオススメです。
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