コロナ禍で、宅呑みや自炊が増えたため家族がいる家庭ではセカンド冷凍庫なるワードをよく聞きますし、今では一人暮らしでもセカンド冷凍庫を持っている人もいるようです。
とはいえ、セカンド冷凍庫は2~3万円する商品が多く、おいそれと買えないため必要かどうか悩む人もいるでしょう。
そんなセカンド冷凍庫について私なりの持論をまとめてみました。
セカンド冷凍庫要る?要らない?
先に結論だけ書きますが、
セカンド冷凍庫よりも冷蔵庫をデカくしろ
私の回答としてはこれに限りますし、その理由は後述していきます。
要らない理由を述べていく
さて、一つ上の見出しで「セカンド冷凍庫よりも冷蔵庫をデカくしろ」と書きました。
その理由とは、
200L以下冷蔵庫+冷凍庫を300L前後冷蔵庫と比較すると損するから
解説をしていくにあたり、今回も価格.comを利用して比較対象を揃えて考えていきましょう。
- 私が所有している300L前後冷蔵庫の後継モデル”SJ-PD31J“
- 200L未満で売れ筋の”GR-U15BS“と冷凍庫売れ筋の”JF-NUF138D“
項目/製品 | SJ-PD31J | GR-U15BS | JF-NUF138D |
---|---|---|---|
幅 | 560mm | 479mm | 502mm |
容量 | 125L <84L> | 43L <29L> | 138L <88L> |
電気代 | ¥9,072 | ¥8,046 | ¥7,992 |
価格 | ¥88,000 | ¥38,205 | ¥28,242 |
こちらを表を基に理由の根拠について解説していきます。
一人暮らしの部屋には置けない
項目/製品 | SJ-PD31J | GR-U15BS + JF-NUF138D |
---|---|---|
幅 | 560mm | 479mm + 幅502 |
冷蔵庫とセカンド冷凍庫を置こうとすると、単純に幅100cm必要になります。これが、家族や夫婦と住むような2DKや1DK当たりならなんとかなるでしょうが、一人暮らしには置けない。
無論、冷蔵庫は冷蔵庫置き場に設置可能なので、幅100cmではなく、セカンド冷凍庫分の50cmが必要としても…
と、こんな感じでわりと一人暮らしに置くには、大型の家具に分類される程度のスペースが必要になります。
そう考えると、置ける場所も数も限られている一人暮らしの部屋に優先度を上げてまで置く必要ある?と聞けば、
小さい冷蔵庫ならターンテーブルが使える
という意見が出てきますが、置けるとしても電子レンジが一つ置けるぐらい、その他の家電が置けないのに比べれば300L冷蔵庫を置いて空いたスペースに家電ラックを備えてしまえば済む話だと思いますね。
300L冷蔵庫になると、冷蔵庫置き場のスペースに収まるのか心配になると思われますが、一般的に冷蔵庫置き場のスペースは60~65cmを想定して作られていることが多いので、300L前半の冷蔵庫である”SJ-PD31J”の幅でも一人暮らし向けのマンションやアパートに収まる可能性が高い。
幅は1.75倍、容量は1.39倍
項目/製品 | SJ-PD31J | GR-U15BS | JF-NUF138D |
---|---|---|---|
幅 | 560mm | 479mm | 502mm |
容量 | 125L <84L> | 43L <29L> | 138L <88L> |
幅を取ったとしても容量が大きいなら問題ない。
確かにその通り。幅を取ったとしても、それ以上のメリットがあれば問題にはならない。その基準も人それぞれだが、個人的には取った幅の分ぐらいは容量があった欲しいと思うものだ。
上部の使える空間も考慮すべきだろうが、それは住んでいる家次第なので今回は平面のみで計算した。
で、結果はというと、300L前後の冷蔵庫と比較して容量1.39倍と幅は1.75倍を取ってしまっている。
- 冷蔵庫+セカンド冷凍庫庫側から見ると…
-
容量1.39倍、幅1.75倍
- 300L冷蔵庫側から見ると…
-
容量0.71倍、幅0.57倍
これでは、正直セカンド冷凍庫要らなくない?と言いたい。
価格&電気代を含めると損する
項目/製品 | SJ-PD31J | GR-U15BS | JF-NUF138D |
---|---|---|---|
電気代 | ¥9,072 | ¥8,046 | ¥7,992 |
価格 | ¥88,000 | ¥38,205 | ¥28,242 |
本体価格だけで考えると300L冷蔵を買うよりも冷蔵庫+セカンド冷蔵庫のほうが21,553円ほど安くなります。
浮いた21,553円で一人暮らし向けの家電を買うとなると、炊飯器や電子レンジをセットで買うことができますので、選択肢としては正しいように見えます。
ですが、冷蔵庫や冷凍庫を買ったからには電気代も掛かります。
そこで、本体価格に加えて年間の電気代を考慮しつつ、補修用性能部品の保有期間9年まで使った場合を想定します。
上記のグラフからも見て取れますが、初年度から年間の電気代では冷蔵庫+セカンド冷蔵庫のほうが6,966円高いので、3年目にはほぼ同額になり、その後は年間電気代の分だけ差は広がり続け9年後には41,141円です。
本体価格では21,553円の差があったにも関わらず本体価格と年間の電気代で考えてみると、300L冷蔵庫単体のほうが安上がりという結果になります。
最後に…
何が何でもセカンド冷凍庫を買うな!ということではありません。というのも、一人暮らしでは何かと冷凍室を使うシーンが多いからです。
これは私も実際に経験していることですが、一人暮らしだと冷蔵食品よりも冷凍食品に頼る頻度は多い。
- 疲れて帰ってきてごはん作る気力が無い
- 毎日、米やおかずを作るのが面倒くさい
こういう時に冷凍食品に頼ったり、休日にまとめて作り置きしたりすると、どうしたって冷凍室が冷蔵室よりも使う頻度が多くなりがちだし、それなら庫内が広いほうが使い勝手が良いに決まっています。
とはいえ、セカンド冷凍庫を買うよりもまずは大き目の冷蔵庫を買い、それでも足りないなら検討すべきでしょう。
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