ご自宅で使っているPCチェアはなんでしょう?
ハイタイプ?ロータイプ?オフィスチェア?ゲーミングチェア?など種類や特徴もさまざまありますが、その中でも日本独自と言えるのがゲーミング座椅子です。
そのゲーミング座椅子でも有名なのが、AK Racingのゲーミング座椅子「極坐V2」です。
いまの自宅に引っ越して間もなく買ったこのゲーミング座椅子極坐V2のレビューをまとめました。
3年間座ってもほぼ変わらない座り心地が魅力的
3年間座ってもほぼ変わらない座り心地が魅力
- 3年間座ってもほぼ変わらない座り心地
- 座面の高さ+360度回転で立ち居が簡単
- リクライニング時の安定感◎
- 耐荷重150kgの安心感
- 合皮で剥がれて部屋に散らかる
- 重いので掃除の邪魔&腰を痛める
- 視界を遮るため定位置になる
- 他社製と比べて高い
製品情報まとめ
項目 | 数値 |
---|---|
荷重制限 | 150kg |
座面厚さ | 10cm |
座面の高さ | 17.5cm |
正味重量 | 25kg |
良い点
記事の冒頭でも書いた良い点について詳細に書いていきます。
- 3年間座ってもほぼ変わらない座り心地
- 座面の高さ+360度回転で立ち居が簡単
- リクライニング時の安定感◎
- 耐荷重150kgの安心感
3年間座ってもほぼ変わらない座り心地
私が3年間使用してきて何よりも評価しているのが、座り心地の良さです。
なんで一番評価しているかといえば、
”生活の中で一番使用している頻度・時間が多いため、座り心地は生活の質に影響を与えやすい”と考えているからです。
極坐V2を買う前の椅子だった頃は、購入後、すぐに土台の金具に座っているような底つき感のせいで
- 腰や尻が痛くなる
- 集中力が途切れる
なんてことが良く起きていました。
その点、極坐V2はバゲットシートデザイン採用で、座面厚み10cm+モールドウレタンフォーム素材を使用していてかなり座り心地は良いです。
- バゲットシート
左右のへりを高めて、お尻や肩を深く包み込むことで体を固定するシートデザイン。
- モールドウレタン
-
モールドウレタンとは、完成形の金型にウレタン液を注入し、短時間で発泡・成型させる製造方法で作られたウレタンクッションのことです。この製造方法で作られたモールドウレタンは、他のウレタンフォームと比べて密度が高く、ムラができないため、長時間使っても型崩れしにくい特徴があります。
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実際、私は2時間の映画でも集中して見きれることが少ないのですが、極坐V2にしてからは2時間丸々集中できるようになりましたので、個人的にこの効果はかなり有ったと思いますね。
およそ3年間で5,000時間近く使っていて、買った当初より多少は柔らかくなった感じもありますが、座面の厚み10cmとモールドウレタンフォームのおかげでいまだに底つき感を感じることはありませんので、その点も良い。
座面の高さ+360度回転で立ち居が簡単
いまの家に引っ越してから床生活になってから苦労したことが、立ち居(立ったり座ったり)です。
特に私の場合は椎間板ヘルニア持ちなので、基本的に椅子に座っているほうがずいぶんと楽なんで、座椅子を買おうとしたんですが、多くの座椅子が座面の高さがほぼ無いという…。
なので、座り心地と同じレベルで立ち居のしやすさというのは重要視していました。
その点で言うと、極坐V2は座面の高さが17.5cmあるので膝を立ててアームレストを利用して普通の椅子のように立ち居することができる点は非常に大きなメリットのように感じました。
極坐V2を含めた多くの座椅子にはキャスターが付いていないので、椅子を引いて立ち上がるというのが難しい。
そのため、個人的には座椅子にこそ360度回転版はマストって感じがしています。
リクライニング時の安定感◎
同じタイプのゲーミング座椅子に比べて極坐V2は重量が26.5kgがあります。
もちろん、重いというのは基本的にデメリットでしかありませんが、ことリクライニングをするのであればメリットです。
重い=安定感の図式が成立するから。
例えば、軽い座椅子でリクライニングをすると、背面に荷重が掛かり、座面が浮いてしまい急に後ろに倒れることによって、思わぬ怪我を招きます。
これらを考えると、リクライニングをするなら重いというのメリットですし、極坐V2はフラットポジション付近まで調整可能なので、リラックスしたい場合にも最適かと。
ただ、注意も必要です。
いくら重くても私のような肥満1度の人間でも膝を立てながらフルフラットに近づくと台座が浮くこともあります。
何事も過信してはいけません。
耐荷重150kgの安心感
ゲーミングチェア問わず、椅子の耐荷重として設定されているのが80kgや100kgが主です。
そうなると、私のような小太りおっさんには心もとないというか、100kgだと「すぐ壊れるんじゃないか」とかそういう不安感があるんですよね。
ですが、極坐V2の場合は、耐荷重が150kgに設定されていて安心して使えます。
耐荷重ギリギリよりも多少余裕があったほうが得られる安心感も圧倒的ですし。
悪い点
良い点に対して次は悪い点についてお話していきましょう。
- 合皮で剥がれて部屋に散らかる
- 重いので掃除の邪魔&腰を痛める
- 視界を遮るため定位置になる
- 他社製と比べて高い
合皮で剥がれて部屋に散らかる
極坐V2を含め多くのゲーミングチェアには合皮(合成皮革)というのが使われています。
そのため、いずれ剥がれていきます。
半年経った頃には小さな剥がれを確認できるようになると、1年2年経つにつれて徐々にその剥がれた領域も増えていき、3年目になると座面の赤い生地はほぼ剥がれ落ちました。
その頃には、ランバーサポートや背面にも合皮の剥がれが目立ってきてるのがお分かりかと。
この剥がれた合皮は衣服に引っ付いているので、部屋を移動するたびにその剥がれた合皮が部屋のあちこちに落ちていくので、更に掃除の手間と面倒くささが相まって、結構なストレスになりました。
重いので掃除の邪魔&腰を痛める
先ほど、良い点で「重い=安定感」というお話をしましたが、今度はその逆です。
重いというのは単純なデメリットなんですよね。
当たり前ですが、重いということは簡単には動かしづらいので、掃除のときは邪魔になりますし、動かそうとして腰を痛めることも十分あり得ます。
視界を遮るため定位置になる
椅子の高さは99.5cmありますので、極坐V2の後ろに座ったらまず何も見えませんので、設置場所=定位置になります。
基本的に、極坐V2のようなゲーミング座椅子を買う人って一人暮らしだったり一人環境下で使うと思うので大丈夫だとは思うんですが、リビングで使うことを想定しているなら、まず避けたほうが良い。
絶対に後ろの人見えないんで…。
人によっては、椅子をずらせばいいじゃん!って思う人も良そうですが、そのたびに26.5kgの椅子を毎回毎回移動させるのは流石に労力に見合ってないと思いますが、それでもやるっていう人はどうぞって感じ。
他社製と比べて高い
メーカー | GTRacing | GALAXHERO | Bauhutte | AKRacing |
---|---|---|---|---|
価格 | 19,800円 | 15,827円 | 38,718円 | 44,033円 |
最後に値段についてですが、他社の同タイプの製品に比べてやや高いのは少々問題かと。
今回は都合上、4社のみでの比較になりますが、最安値のGALAXHEROと比べて2倍以上の価格差があります。
決して、値段が高い=おススメできない、ダメというつもりはありません。
素材の材質や生産・サポート体制などを含めた総合的な判断をすべきですが、試座する機会が少ない以上、値段というのは購入をするうえで非常に大切な要素です。
更に、値段が高い=期待も高くなるので、これで価格に対して妥当なレベルだと相対的に評価が厳しくなりがちです。
そういう意味でも結構なハンデを背負っているなと感じざるを得ません。
3年間座ってもほぼ変わらない座り心地が魅力的
3年間座ってもほぼ変わらない座り心地が魅力
- 3年間座ってもほぼ変わらない座り心地
- 座面の高さ+360度回転で立ち居が簡単
- リクライニング時の安定感◎
- 耐荷重150kgの安心感
- 合皮で剥がれて部屋に散らかる
- 重いので掃除の邪魔&腰を痛める
- 視界を遮るため定位置になる
- 他社製と比べて高い
使ってみて感じたのは、
3年間ほぼ毎日座ってたけど、座り心地に大きな変化が無い
ここは正直、驚嘆に値するなと。
まぁ、今までが使ってきた椅子が結構簡単に座面がヘタるので、そう感じるのかもしれませんが、少なくとも今の家に引っ越してからの床生活3年間を快適に過ごせたのは極坐V2があったからです。
バゲットシートの特徴「体を固定させてくれる」というのは、ゲームや2時間映画に集中するにはちょうど良かった。
ただ、販売価格が高い分、期待も高かったせいか、”妥当”という評価に落ち着く印象は否めない。
とはいえ、総合的な評価であれば十分魅力的な製品と言っていい。
ただ、私はこの記事を更新したのを最後に手放す予定です。(ぉぃ
理由の一つには、極坐V2を購入したときはPCデスクの椅子としての役割があったんですが、その役割が変わったことです。
現在、PCデスクがロータイプからハイタイプに戻り、それにあわせて椅子もオカムラのnormを新しく迎えました。
それ以外にも、こたつ兼リビングテーブルを用意したことで、座椅子に座るというより床に直に座る機会も増えてきました。
そのため、この辺りで極坐V2とお別れをしようかと。
いずれにしろ、床生活をしないと購入し体験することもなかったので、新しい製品に出会えたことに感謝を。
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