スチールラックを家具とするのってどうなの?
家具として一長一短があるので、個人的にはオススメしない
家事ヤロウでおなじみロバート馬場さんのキッチンがスチールラックで構成されているのを見て、スチールラックで家具を作るのってどうなんだろう?と思う人もいらっしゃるでしょう。
そんなスチールラックでの家具利用ですが、私は既にかれこれ10年以上、家具はほぼスチールラックで構成してます。
そのため、スチールラックの酸いも甘いも知っているといっても過言ではありません!!
なので、そちらについてまとめましたので、どうぞスチールラックを家具に利用したい!!とお思いの方はどうぞご参考に。
記事要旨
自分好みを追求するなら買って良し!!
- シンプルで飽きないデザイン
- 自分用のカスタマイズが可能
- 発想次第で使い道がある
- 引越しや処分費用が安い
- 軽いので配置変更が簡単
- 組み立てが簡単かつ早い
- 高さがあるので仕切りになる
- 既製品より高くつく
- 高さ調整に苦労する
- 保管する場所を取る
- 短期利用には不向き
- 埃や油汚れなどがそのまま
用途適正
- 食器棚
-
何も対策をしないと食器に埃が付く可能性があるので、食品衛生的な観点だと微妙。
ただし、棚板を増やすことで食料品置き場としての利用価値も上がるので、使い方次第といったところ。
- 家電ラック
-
重量次第では冷蔵庫すら乗せられるので、家電ラックとしては優秀。
棚板はメッシュなので、底に足がついていたりする製品用の対処はしておかないとイケないのが難点かな?
- 本棚
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小さめの棚がピッタリだけど、棚板が縦タイプのメッシュだとそのまま落ちる。
なので、メッシュが横タイプの物や格子状になっているタイプの棚板を使えば良いし、囲いがあればなお適正高し。
- PCデスク
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わざわざPCデスクを作る理由がない。そもそも、幅も奥行きも幅広くラインナップされているしね。
さらにメッシュタイプだとタイピングが不安定だったり、掃除が面倒くさくなるのでその対策も含めて考えると最初からPCデスク買えって言いたくなるので、適正は無しに近くどちらかと浪漫。
- スパイスラック
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ドウシシャのルミナスシリーズは防錆加工が施されているので、スパイスラックなど水気に近いところには良い。
幅/奥行は小さくとも高さを出せるので、見せるラックとしても大量のスパイスを並べるのにも最適。
- ハンガーラック
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そもそも、ハンガーラックが無いところがあるのか不思議ですが…そういうところでは便利。
アジャスターも付けられるし移動も楽々出来るし、セット販売もされているので利用者が多いことは容易に想像可能。
メリット
- シンプルで飽きないデザイン
- 自分用のカスタマイズが可能
- 発想次第で使い道がある
- 引越しや処分費用が安い
- 軽いので配置変更が簡単
- 組み立てが簡単かつ早い
- 高さがあるので仕切りになる
シンプルで飽きないデザイン
既定のセット販売品を利用せず一から組み立てると高くついてしまうスチールラックですが、個人的にそれを差し置いてもメリットだなと思うのが、この圧倒的シンプルさ!!
私が買っているのは、ドウシシャという会社のルミナスシリーズになるわけですが、刻印があるのはポールのキャップ部分だったり、ポールに通す穴の部分だったりと目立たないので、どこにおいても違和感がない。
既製品の家具でも、シンプルなデザインは多いですが大体高かったり、ロゴが目立ちすぎてたり、サイズが無かったりと要は自分の求めるものが無さ過ぎるっ!!(偏見
そういうのも含めて、スチールラックで家具を作るメリットはありますね。
自分用のカスタマイズが可能
高さが足りないならポールを、置く場所が足りないなら棚板を買い足せば済むカスタマイズ性の高さがスチールラックの良さですかね。
また、高さも自由自在なので通常の家具だと高さが足りないとか低いとかいうのが無くなり、真に自分好みを作れます。
実際、私が組み立てた食器棚ですが、こちらの食器を置いている位置は高さが102cmです。
既製品の食器棚だと、パッと見てで高さが45~50cm前後ぐらいなのでだいぶ高い位置に棚板を用意してますが、身長180cmなので既製品だと手の位置や腰へのダメージ的に無理だと判断したから。
身長が高い、低い、既存の家具だと高さが合わない!!などでお困りならスチールラックで家具を作るメリット足りえます。
発想次第で使い道がある
私なんかは発想力が乏しいので、そこまで使い道を生み出せませんが、いろんなことができます。
例えば…
- 食器棚
- 家電ラック
- 本棚
- PCデスク
- フィギュアラック
- スパイスラック
- ベッド??
- ローテーブル
- 洗濯機ラック
- テレビ台
- ハンガーラック
パッと思いつく限りで出来そうなのがこれぐらいあります。(ベッドはできるか怪しい
この中の赤字部分は過去・現在問わず使っていたことがある使い道で不満らしい不満はありませんでした。
では、なぜこのような多種多様な使い道が生まれるのか?答えは、種類豊富な棚板とパーツの量です。
スチールラックのポール径は25mmと19mmがあり、メインストリームは25mmになります。
こちらに対応する棚板は全部で22種類!!
横幅46~180cmまで、奥行きは35,46,60,90cmと4種類が揃っているため、ほんと発想次第でなんでもやれますし、パーツの種類も豊富です。
ぶっちゃけこれだけあれば、他の小道具やなにやらと組み合わせを考えれば、大抵の家具は再現できるのではないかと。
付け加えておくと、これだけのサイズがあれば引越し先でサイズが合わなくても、
使えない棚板で何を生み出そう
って、なるので無駄が少ないのもスチールラックの利点といえば利点かなと。
引越しや処分費用が安い
これはあくまで実体験レベルなので、確実なメリットとは言いにくいかもしれません。
が、実際にこんなことがありました。
- 解体出来るので積載量が減って引っ越し代が安くなった
- 解体して粗大ごみに出せるので費用を抑えられた
- スチールラック組みしたPCデスクをジモティーに出して処分費用0円
スチールラックは組むのも簡単ですが解体するのも非常に簡単。
スリープにハメているだけなので、ハンマーでコンコン!!って叩けばあっという間に外れてしまうので、サイズダウンしやすいんですが、これが引越しや粗大ごみの時大助かり!!
引越しや粗大ごみは、縦横高さで引越しの料金や処分費用が変わるので、解体して小さくなると費用を抑えられます。
サイズにもよりますが、粗大ゴミに出したくないのであれば、ジモティーやメルカリやラクマなどのフリマアプリで貰い手を探すのも一つかと。
実際、私が使っていた120cm60cmの棚板はジモティーで無料引き取りで投稿したら即日決まりました。
まぁ、そもそもスチールラックで工場や資材置きに使われる商品なんで、その手の方面からは引く手あまたって感じなのかな?
そんなこともあって、安上がりです。
軽いので配置変更が簡単
基本的に、ポール4つでラックを構成しているので非常に軽量です。
一番大きいポール径25mmの幅180cm×奥行90cmの棚板でも重量は5.1kg弱と軽量なので、一般利用目的ならかなり軽量になるはずです。
先ほども紹介した食器棚(棚板1枚1.7kg × 棚板5枚)なら別に食器をそのままでもゆっくり動かせます。(危ないけど
既存の食器棚なら20kg弱ぐらいはするでしょうから、そこから比べると破格の軽さと言える。
更に足回りを固定足じゃなくてキャスターに変更すれば、更に手軽に配置変更が出来るようになるので、気分転換に模様替えをしたい人には良いのでは?
組み立てが簡単かつ早い
先ほども別のメリットでちらっと書きましたが、組み立てがあほみたいに簡単です。
ほんとこれだけ、これだけで固定化されてすぐ使えるので、高さが合わないとか調整ミスった!!とか以外にも、引っ越し時の解体や組み立てなどもすぐに出来ます。
いまの自宅に移り住む際に、スチールラックを運びましたが、すぐ組み立ててすぐ使えるというのは便利!!
高さがあるので仕切りになる
現在の私の家は、1DKとなっているためキッチンとリビング的な物が一体になっています。
なんですが、そのままだと生活感丸出しなんですよねぇ…ということで、高さのあるスチールラックを設けることで生活空間を分けることができます。
実際、こんな感じの部屋になっているんですが、キッチンとリビングといった空間が分かれているので、気持ちが良い。
既存の家具でも良いんだろうけど、高さを求めると金額がー重さがーという問題が出てくるんですけど、高さも確保できて軽くて同じぐらいの高さの既存家具よりも安くできるはずのスチールラックは良い仕切り。笑
デメリット
- 既製品より高くつく
- 高さ調整に苦労する
- 保管する場所を取る
- 短期利用には不向き
- 埃や油汚れなどがそのまま
既製品より高くつく
全てのスチールラックでとまでは言いませんが、オリジナルで組もうとすると高くつきます。
こちらの商品は、実際にいま私が使用しているデスクと同じものですが、同じようなパソコンデスクをスチールラックで組んだとします。
サンワサプライのPCデスクが6,980円なのに対して、スチールラックで組んだ場合は11,720円と2倍ほど掛かります。
一応、ワークデスクタイプ
なので、スチールラックを家具にしようとするのなら、セット販売を軸に考えて付け足すというのがセオリーかと。
ただ、例外もあります。それが、高さが求められる場合ですね。
こちらの商品は高さが182cmとかなり高めですが、同じような製品をセット販売のスチールラックから選ぶと…。
既存の家具(幅58cm 奥行30cm 高さ192cm)が14,936円なのに対して、スチールラックなら7,110円と半値で済みます。
なので、一概に高いとは言いませんが、しっかりと値段を見ながら選ぶのよろしいかと。
高さ調整に苦労する
自分用のカスタマイズが可能というメリットがありますが、その分、高さ調整に苦労します。
どのぐらいの角度で手を伸ばしたいのか?
どの高さなら手前も奥もとるのが楽か?
などなど、考えることは山ほどあります。
そして、その高さを自分で測り、調整をして設置。実際に手に取ってみて本当に取りやすいのか?ダメそうならまた外して付け直してを繰り返していかなければなりません。
この苦労は実際にやってみないと分かりませんが、私の場合はひどい時だと丸1日掛かりってこともありました…。
保管する場所を取る
発想次第で使い道があると思ってしまって、中々捨てられなくなってしまい取っておくように…。
そもそもスチールラックって結構な値段しますので、パッと捨てられるような感覚じゃないんですよねぇ…そこに使い道があるかもっていう思考が入ってしまえば、もー無理。
家が広くて、収納ができるスペースがあれば良いんですけど、ないと純粋に邪魔なだけ。
実際に、私もとっておいた棚板がいくつもいくつもありましたが、使い道がないなということで手放しました。
が、そこに至るまで結構な日数(半年?ぐらい)そのまま保管してたので、これは曲者ですな。
短期利用には不向き
スチールラックなので壊れにくいのはもちろん、スリーブにハメて使うため組み立ても簡単、処分費用も安くつくなど良いことだらけですが、既製品より高くつくこともあります。
そのため、基本的に短期間での利用には圧倒的に不向きだといえます。
どちらかというと、中長期で使ってこそメリットを大いに享受できるのがスチールラックというもの。
埃や油汚れなどがそのまま
一応、スチールラックのパーツとして収納ボックスはありますが、基本野ざらしです。
食器棚として利用するなら埃や油汚れに対しての防止策は必要になりますし、棚板にも汚れが付着したり錆びたりするためこの辺りの対策はほぼ必須。
私の場合は、こちらのキッチンクロス
棚板の錆?許容することにしました()
まとめ
いかがでしたでしょう?
読んでみて、「メリットが多い」と感じた人もいれば「思ってたよりもデメリットが痛い」と感じた人もいるでしょう。
引越しするたびに新しい家具を買わずに済むし、配置変更や自分が本当に使いやすい棚を作れるので、個人的にはスチールラックを家具代わりにしたのは良い判断だったなと。
食品衛生的な観点から食器棚としての利用はオススメしないけど、本棚やキッチン家電ラックなどとして使い方は有り。
適度に既製品を使いつつ、ポイントポイントでスチールラック組みした家具が配置されているとオシャレかつ大人な雰囲気の部屋になるのでは?
まぁ、おっさんの場合は大人な雰囲気ゼロの空間に仕上がりましたが。笑
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