ふるさと納税のイメージってどうです?
節税?返礼品?一人暮らしに不向き?なんてイメージが私自身にもあったので、貯蓄も順調だったので実際に昨年末にやってみました。
で、6/17に市民税・県民税の税額決定通知書が届きましたので、これを節目にやってみた感想をまとめました。
記事要旨
余裕があればやってみて良い!!
ふるさと納税をすることで、翌年の住民税や所得税総額の一部控除がなされます。
なので、ふるさと納税をしなくても、例年通り住民税や所得税が掛かるのですが、返礼品も貰えるお得な制度です。
そのため、余裕がある人など出来る範囲でやるのが良い気がしますね。
ふるさと納税とは…?
ふるさと納税ってなんなの?って話ですが、総務省のふるさと納税ポータルサイトでは下記のように記述されています。
「納税」という言葉がついているふるさと納税。
実際には、都道府県、市区町村への「寄附」です。
一般的に自治体に寄附をした場合には、確定申告を行うことで、その寄附金額の一部が所得税及び住民税から控除されます。ですが、ふるさと納税では原則として自己負担額の2,000円を除いた全額が控除の対象となります。
よくわかる!ふるさと納税より
うん、よくわからん。毎度毎度思うことだけど、政府が説明すると、小難しすぎてわけわからん。
私なりにかみ砕いて説明すると、下記の図のような感じでしょうか。
- 翌年の住民税や所得税の一部が控除
- 控除額は{控除上限額ー自己負担額}
- 自己負担額2000円が必ず発生します
- 2,000円で返礼品が貰えるお得な制度
簡単に書くと、こんなにシンプル?になります。
ふるさと納税をすれば、控除上限額から2,000円を差し引いた分が、翌年の住民税や所得税から控除(差し引かれる)になるので、翌年分の住民税や所得税を先払いした上に返礼品も貰えるお得な制度って解釈ですね。
ふるさと納税した感想
2021年にふるさと納税を初めて行い、確定申告もして6/17に市民税・県民税の税額が確定したので実際にやってみた感想を述べていきます。
≪重要≫節税対策ではない
ふるさと納税を調べると、「節税」のキーワードが出てきます。
実際に、私も節税という言葉に踊らされてふるさと納税を実施したタイプですが、届いた住民税額を見て、”節税対策ではないな”と感じました。
下記の表は、私が住む地域の住民税とふるさと納税による控除を受けた後の金額比較です。
納税額30,000円
納税額23,508円
今回は、自己負担金額2000円は納税に直接関係が無いものとして考えます。
納税額30,000円では6,900円、納税額23,508円なら1,108円、適用前の住民税より多く支払っていますので、節税対策じゃない気がします。
節税というより、返礼品がある分、節約って感じがする
ただ、節税とは別に「お得なのか?」っていう話であれば返礼品があるので、YESです。
返礼品の上限額は、2019年6月に上限3割に変更されました。
そのため、過剰な返礼品は無くなりましたが、それでも返礼品があることで食費や日用品費などに掛かるお金が浮くことは間違いありません。
なので、節税というよりも”日々の節約のためにふるさと納税を行う”ほうが正しい気がする。
ふるさと納税の実施ハードルが低い
やってみて感じたのが、「ふるさと納税をして、実際に控除を受けるまでの流れが非常に簡単である」ということ。
下記は、楽天市場でふるさと納税を実施した際の一連の流れになります。
申請書の送付有無や寄附金の用途選択など、複数の項目がありますが、大体の自治体で同じ項目になります。
申請条件を満たしていれば、返送して完了。
もし、忘れても確定申告でできます。
あとは商品が届くのを楽しみしましょう!!
で、この中で控除に必要な申請をしているのが、”ワンストップ特例制度の申請”に当たります。
確定申告をしなくても、必要書類を記入し、寄付した自治体に送るだけで後は控除の手続きをしてもらえるという非常に便利な仕組みですが、申請には締め切り日が設定されているので、そこは守ってね!!
じゃないと、確定申告しに行く羽目になるよっと。
返礼品があってお得感が強い
2019年6月に返礼品の上限額が変更され3割になりました。が、それでも返礼品の中身を見ると結構な量が届きます。
昨年、実際にふるさと納税をして頂いたのが、
- 勝浦市の返礼品「銀鮭切り身約2.8kg」
- 敦賀市の返礼品「大型むきエビ1kg」
- 大津町の返礼品「豚の切り落とし4kg」
と、正直、「これで返礼品の上限3割なん?」って思うぐらいの量を頂いたのでお得感はあります。
もちろん、普通にスーパーで1万円握りしめてそれぞれ買いに行ったら、多分、返礼品以上の量を買えるのはなんとなく分かりますが、何もないよりあったほうが良いので、凄く満足です。
返礼品の食料品率が高い!!
ふるさと納税を初めて、”ちょっと困るなー”と感じたのが、返礼品の内訳。
多くが、食料品でしかも冷凍品だし、量も多いし…ぶっちゃけ一人暮らしじゃ困るレベル。
米10キロとか豚肉4キロとか鮭2.8キロとか、どないして消化しろって言うんだよ…笑
私の家には、一人暮らしに似つかわしくない大きい冷蔵庫なんで、よほど冷凍食品を買い込んだタイミングで送られなければ基本的には入ります。
一人暮らし向けには、少々合わない物量なので、選び返礼品は慎重に。
普通に市民税・県民税が徴収される
免除とか節税のイメージがつきすぎて、市民税・県民税が劇的に安くなるのかな?と思ったんですが、これ間違いね。
私がふるさと納税をして控除を受けても、現住所の市民税・県民税として以下の金額が請求されています。
- 県民税:29,500円
- 市民税:45,600円
- 住民税:75,100円
これを見ると、ふるさと納税はあくまで、”本来、住んでいる自治体に払う市民税・県民税の一部を地方自治体に支払う”というシステムであることを再認識しました。
初年は住民税の支払いが増える
ふるさと納税は、「翌年の住民税の控除」になります。なので、支払い的には”本年の住民税+翌年の住民税や所得税の一部”となるので、経済的な負担が増えます。
なので、経済的な負担を負える人がやるというが良いでしょう。
具体的にいうと、貯蓄や老後の生活資金・ライフプランを無視してまでやる必要ないということです。
寄附上限額を気にする必要が無い
ふるさと納税をして分かったことは、
- 節税じゃなくて、控除である
- 現住所の住民税は支払う
この2点が分かったことで、『寄附上限額めいいっぱいする必要はなく、余裕がある範囲でふるさと納税をして賢く返礼品を貰おう』という気持ちになりましたね。
節税になるなら上限額めいいっぱいというのも分かりますが、実態としては控除(前払い)なので、無理してまでやる必要はないけど、余裕があるなら返礼品を目的としてやる価値はありました。
まとめ
やってみると、凄く簡単に控除できる仕組みで有難かったです。
簡単なので、細かい情報を見ずに行った結果として「あれ?なんか違う?」という錯覚に陥ってしまった。
ですが、事実は事実としてとらえて、どういうことなのだろうか?ということを考えると、お得な制度であることも間違いありません。
ふるさと納税は、翌年の住民税や所得税を一部先払いして、返礼品を貰うというのが正しいのでしょう。
ですが、気を付けるべきこともあります。
- ワンストップ特例制度の申請締め切りがある
- 控除目的なら2000円は超えないと意味が無い
特例制度の申請には、締め切りが存在しそれまでの間に自治体に届ける必要がありますので、届いたらすぐ返信する癖をつけておきましょうというのが一つと、ふるさと納税には、自己負担金が存在します。
自己負担金は一律で2000円と定められており、この自己負担金は控除の対象になりませんので、控除を受けたいのであれば2000円は超える必要があります。
ここまでの話から、お得に節約していきたいというのであればぜひふるさと納税を利用してみましょう。
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