2023年5月12日に、ハイセンスが2023年モデルのテレビとしてUXシリーズとU8Kシリーズを発表したわけだが、その中でもとりわけ私的ヤバいと話題なのがU8Kシリーズです。
そこで、下記の点について焦点を当てつつ説明をしていこうと思う。
- なにがどうヤバいのか?
- スペックはどんなのがあって何に注目?
U8Kシリーズのヤバさを一言で現すと?
なぜ、私がこんなにヤバいと言っているのか?一言で現してしまうと…
こだわりがないなら
2023年モデルを買うならこれ一択になるレベル
このレベルでちょっとヤバいですねぇ…という感じ。もちろん、色味や鮮やかさなど個人の感性による部分が大きいテレビなので、人によっては選ばない可能性もあります。
ですが、特にこだわりが無く色味などが合うのであれば、正直これ一択な気がしますね。
U8Kのスペック情報
それでは、U8Kシリーズのスペック情報についてまとめていきましょう。
価格とサイズ展開
75U8K | 65U8K | 55U8K |
---|---|---|
75v型 | 65v型 | 55v型 |
167.3×99.7×37.7 | 144.9×86.9×30.0 | 123.0×74.7×30.0 |
268,000円 | 198,000円 | 168,000円 |
サイズ展開としては、まぁまぁよくあるパターンと言えますね。mini LEDとなると液晶テレビの中でも最上位やフラグシップモデルとしていることが多いので、このサイズ展開はOK。
また、55インチだとギリギリ一人暮らしの部屋にも置けるので、私としては大歓迎ですね。
スペック情報
サイズ以外で共通する部分のスペックについて記載してます。細かい部分のスペックは各自で確認してほしい。
基本仕様 | 画面サイズ | 75v型 | 65v型 | 55v型 | |
---|---|---|---|---|---|
画面寸法 | 164.9×92.7cm | 142.8×80.3cm | 120.9×68.0cm | ||
画素数 | 3840×2160 | ||||
パネル方式 | ADS / RGB | ||||
HDR対応 | HDR10/HLG/HDR10+/HDR10+Adaptive/Dolby Vision/Dolby Vision IQ | ||||
パネルコントラスト | 2000:1 | ||||
視野角(上下/左右)(CR値>20) | 178°/ 178° | ||||
消費電力 | 285W | 235W | 180W | ||
待機電力 (※リモコンでの電源OFF時) | 0.5W | ||||
年間消費電力 (※標準設定時)(26年基準測定値) | 205kWh | 185kWh | 160kWh | ||
画質 | エンジン | HI-VIEWエンジン | |||
倍速対応 | 120Hz | ||||
バックライト | ローカルディミングPro | ||||
高画質機能 | AIネット高画質処理、AI放送高画質処理、AIオート画質調整、美肌リアリティーPRO、3段階超解像処理、AIシーン別超解像処理、AIモーション別超解像処理、輝き復元PRO、エリア別適正露出復元、HDR再現処理plus、高精細ノイズ処理、テスクチャー復元 | ||||
広色域/カラーマネージメント | 広色域量子ドット | ||||
その他の高画質機能 | HDMI入力自動画質調整 | ||||
残像感軽減 | クリアモーション | ||||
低遅延ゲームモード | ゲームモードPro | ||||
自動画質調整 | 対応 | ||||
音質 | 音声最大出力 | 40W | |||
スピーカー構成 | フルレンジ×2/ツイーター×2/サブウーファー | ||||
サラウンド | 対応 | ||||
高音質機能 | オーディオキャリブレーション、VIRフィルター、シネマサラウンド、eilex PRISM、eilex FOCUS、ダイレクトサウンド、Dolby Atmos、DolbyAudio | ||||
Clear Sound(人の声を強調) | 対応 | ||||
自動音量制御 | 対応 | ||||
チューナー | BS 4K/110度CS 4K | 2 | |||
地上デジタル | 3 | ||||
BS・110度CSデジタル | 3 | ||||
CATVパススルー方式 | 対応 | ||||
録画 | 外付けHDD裏番組録画 | 対応 | |||
録画機能 | 現在番組録画/番組指定録画/日時指定録画/簡単連続録画予約/2番組同時録画(4Kは非対応) | ||||
再生機能 | 再生、早見早聞再生、早送り再生、コマ送り、スロー再生、早戻し再生、0.5秒戻し、連続コマ戻し、1/20スキップ、追っかけ再生、続きから再生、リピート再生、1コンテンツリピート再生 | ||||
その他機能 | チャプター機能 | ||||
SeeQVaultTM対応 | – | ||||
プラットフォーム | プラットフォーム | VIDAA | |||
搭載VOD※1 | Netflix/Amazon Prime Video/ Disney+/Youtube/DAZN/Abema/hulu/dTV/U-NEXT/NHK+/Tver/Rakuten TV/WOWOWオンデマンド/Paravi/FOD/Net-VISION/SPOOX | ||||
スマートスピーカー連携※2 | 発売時非対応 | ||||
マルチメディア | 対応 | ||||
その他仕様 | スクリーンシェア | Anyview Cast / Apple Airplay2 ※3 | |||
機器連携 | Apple Home ※4 | ||||
無線LAN内蔵 | IEEE802.11ac/a/b/g/n | ||||
オン/オフタイマー | 対応 | ||||
HDMI入力端子 | 4 | ||||
HDMI 4K入力対応 | HDMI2.1×2(VRR/ALLM/eARC) / HDMI2.0bx2 | ||||
ARC対応 | eARC/ARC対応(HDMI入力2のみ) | ||||
ビデオ入力端子 | 1 | ||||
コンポーネント入力端子 | – | ||||
光デジタル音声出力端子 | 1 | ||||
ヘッドホン出力端子 | 1 | ||||
USB端子 | 2(USB2.0対応×1、USB3.0対応×1) | ||||
LAN端子 | 1 |
mini LED
テレビの仕組みは、バックライト⇒パネル⇒カラーフィルターを通すことで映像を出力していますが、このバックライトに使われているのがLEDになります。
多くの液晶に採用されているLEDですが、mini LEDはその名の通り小さいLEDを敷き詰めています。
そのため、mini LED搭載のテレビは、適度に映像を見れればいいっていう人よりも、「有機ELは手が出ないけど画質を求めたい」っていう人に響くものだと思います。
有機ELと比べると…?
有機ELはmini LEDと各項目ごとに比較すると以下のような表になります。
比較項目 | mini LED | 有機EL |
---|---|---|
輝度 | ||
コントラスト | ||
色再現性 | ||
価格 |
ちなみに、既存の液晶の立ち位置としては、mini LEDが登場したことで既存液晶>mini LED>有機ELといった具合。
広色域量子ドット
テレビなどのディスプレイにおける量子ドットとは、半導体微粒子を数百から数千個集めたもの、ならびにそこに入射した光を別の色に変換する技術のこと。
価格.com マガジンより
うん、分からん!
重要なことは、この量子ドットを利用することでより高い色純度を誇る色彩を表現できるということ。そして、それはテレビでいえばトマトはより赤く、青空はより青く見えるようになってことらしい。
ADSパネル
比較項目 | VA | ADS/IPS |
---|---|---|
発色の良さ | ||
視野角 | ||
応答速度 | ||
コントラスト比 |
テレビに使われるパネルの多くはIPSとVAになっていることが多いです。中には、使用しているパネルを公開していないテレビも有るので、一概には言えませんが…。
ADSパネルもIPSパネルも同列に扱われることが多いのですが、視野角の良さや発色の良さがウリなので嬉しい。
VIDAA
ハイセンスが発売するスマートテレビには必ずと言っていいほど入っている独自OSのVIDAAです。
国産メーカーのテレビだとGoogle TVとかの場合もありますが、レグザやVIERAなんかも独自OSなので、個人的にはあまり気になりません。
が、VIDAAは入れられる動画アプリが限定されているので、場合によっては別途Fire TV Stickなどが必要になります。
PS5やXBOX向け機能
私はPS5を持っているので、せっかく買うならPS5の性能を思いっきり使えるほうが良いので、わりと重要視しています。
- HDMI2.1×2(VRR/ALLM/eARC)
- ゲームモードPro
- 4K 120P入力に対応
- AMD FreeSync Premium™対応
本機には、上記のゲーム向けの機能がしっかりと搭載されててGood!
上記以外
上記以外の機能は他社のテレビでも搭載されている機能なので、ある意味、ピックアップする必要はないです。(バッサリ
というより、テレビに関しては技術的な要件が多すぎるので説明している余裕がない!
DolbyとかHDRとか専門用語すぎるwwwww
U8Kシリーズのヤバい点
では、そのU8Kシリーズの何がヤバいのか?って話ですが、ズバリ!
168,000円という価格設定
詳しくはこの後に書くけど、私はこの2点で持ってU8Kシリーズヤバいなと感じました。
- mini LEDが登場して2年目でこの価格はヤバい
- 初値168,000円なら12万円台もあり得るヤバさ
mini LEDが出て2年目の価格じゃない
既に言っていますが、有機ELとmini LEDを比べるとまだ有機ELのほうが綺麗です。ということは、mini LEDは有機ELより安くないと誰も見向きしませんよね?
では、国内メーカーのmini LED搭載テレビの価格を見てみましょう。
製品名 | 発売日 | 初値 | 現在の価格 |
---|---|---|---|
REGZA 55Z870L | 2022/6/17 | ¥277,199 | ¥163,350 |
REGZA 55Z870M | 2023/4/21 | ¥304,333 | ¥243,000 |
AQUOS XLED 4T-C55DP1 | 2022/3/19 | ¥358,600 | ¥159,468 |
AQUOS XLED 4T-C55EP1 | 2022/11/26 | ¥338,800 | ¥233,499 |
VIERA TH-55MX950 | 2023/7/21 | ¥297,000 | ¥267,300 |
55U8K | 2023/5/中旬 | ¥168,000 | – |
続いて2022年モデルの有機ELテレビの現在の価格を見てみます。
製品名 | 発売日 | 初値 | 現在の価格 |
---|---|---|---|
REGZA 55X8900L | 2022/6/17 | ¥285,066 | ¥158,894 |
BRAVIA XRJ-55A80K | 2022/8/ 6 | ¥351,493 | ¥208,536 |
これを見てどう思いました?
あれ?案外mini LED高いのかな?
これなら有機ELを買うか
もっと安いテレビでいいや
となりませんか。
もちろん、mini LEDはTCLを除く各社が一昨年や昨年から出し始めた新技術のテレビですから高いのはある意味、既定路線といえば既定路線なんですけど、2022年のmini LEDに対する評価としては
画質の点では有機ELに劣るのに価格で比べると有機EL以上に高い。
これに尽きるわけ。
しかもこの傾向は2023年も国産メーカーのmini LEDテレビの価格を見る限り変わっていませんが、そんな中mini LED搭載テレビを¥168,000で出そうってんだから、ヤバいです。
価格が下がれば12万円台も見えてくる
確かに初値は168,000円ですが、2022年発売のmini LED搭載テレビと比べると高く感じるかもしれません。ですが、2022年発売のテレビは多くが生産終了しており、今後は現物のみになります。
その点U8Kシリーズは2023年モデルであり、これから1年は生産が続きますし、時間が経つと価格も下がってきます。
その辺りの下がりっぷりは、こちらの表でも分かる通り。
現時点で2022年発売のmini LEDと勝負できる価格ということは、この後の値下がり具合によっては既存液晶を買うよりもU8Kシリーズを買う方がお得になると考えます。
そういった点でも、初値168,000円というのはヤバい。
最後に…
現状の価格では、2022年モデルを買った方がお徳であるという点では、少し優先度は下がるかもしれません。
しかし、これから年末に向けて2022年モデルも無くなり、「さぁ、mini LED買うか有機EL買うか」という判断になった際、大きなチャンスがあるとみている本機U8Kシリーズ。
それぐらい価格面の優位性があり、非常にコスパの良い製品に仕上がっていると思います。
店頭でも見比べてほしいほどのスペックがありますので、国外メーカーだからと言って忌避せず内容で見てほしいです。
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